Instagram広告とは?種類、費用、出し方、運用のポイントを徹底解説

2019年にYouTube広告を上回る200億ドルもの広告収入を得た「Instagram広告」は、1日あたり100円から手軽に始めることができます。

写真や動画など様々な配信方法を試せるだけではなく、配信方法を組み合わせることで、ユーザーの購入に繋げやすい媒体です。

本記事ではInstagram広告の種類や費用、出稿の仕方について知りたい企業のマーケティング担当者に向けて、Instagram広告を運用する上での基礎を解説します。

Instagram広告の運用には欠かせない要素を書いておりますので、最後までご覧ください。

この記事で分かるのは以下の内容です。
・Instagramの広告のメリット
・Instagramの出し方
・Instagram広告の種類と費用
・Instagramのターゲティング方法
・Instagram広告の出稿方法
・抑えるポイント

目次

Instagram広告の特徴とメリット 

Instagram広告のメリットは、大きく2つあります。

1.1日あたり100円から出稿が可能

まず、柔軟な広告運用ができる点です。Instagram広告は、1日あたり100円から始められる手軽さがあります。この条件を満たせば、予算を自由に設定することが可能です。

設定した予算をすべて消化しなくても、好きなタイミングで停止や再開ができるので、広告配信を安心して始めることができます。出稿途中の予算の変更やクリエイティブの差し替えもでき、広告の効果を見ながら改善も行えます。

2.的確なターゲットへリーチできる

Instagramは匿名性の低いFacebookと紐付いていますので、Facebook広告と同様に精度の高いターゲティングが実施できることが特徴として挙げられます。

具体的には、ユーザーの性別、年齢、居住地などのデモグラフィック情報に加え、興味関心や、Instagram上での行動データなどを元にターゲットを設定できます。

また、企業が保有しているデータや過去の実績データなどを活用したカスタムオーディエンス、類似オーディエンスの利用も可能です。

Instagram広告の出し方

続いてInstagram広告の出し方について紹介していきます。

Instagram広告の出し方は、次の5つです。

1.フィード投稿
2.ストーリーズ
3.発見タブ
4.リール
5.ショップ

順番に説明をしていきます。

1.フィード投稿

出典:Meta「Facebook広告ガイド

フィード投稿は以下のさまざまな広告に適しています。

・写真
・動画
・カルーセル広告
・コレクション広告
・ショッピング広告
・ブランドコンテンツ広告

目的やターゲットによって、様々な広告をテストしましょう。

2.ストーリーズ

出典:Meta「Facebook広告ガイド

フルスクリーンで表示される画像や動画で、インパクトがある配信です。ユーザーとの距離感を縮められるため、ブランドの好感度や購入意欲を高めることができます。

24時間経つと、ストーリーズは消えるため、リアルタイムの情報を求めているユーザーが多いのが特徴です。ユーザーが何を感じているのか分析しながら作成しましょう。

3.発見タブ

出典:Meta「Facebook広告ガイド

Instagramにはユーザーのフォローやいいね、コメントの行動による独自のアルゴリズムが存在します。そのアルゴリズムで、ユーザーごとにカスタマイズされたおすすめの投稿が表示されます。

配置先は、

・発見タブを開いたホーム画面
・発見タブに訪れたユーザーが、興味を持ってクリックした画像の遷移先

の2箇所です。

2019年には、世界の約半分以上のアカウントが、発見タグを利用しています。情報を前向きに求めるユーザーに、効率的に商品やサービスの認知や理解を促進させることができます。

4.リール

出典:Meta「Facebook広告ガイド

音声やエフェクトを使用する、エンターテイメント性の高い動画の投稿ができます。

動画広告のみに対応しており、フォローをしていないユーザーの広告も見ることが可能です。エンターテイメント性の高い動画を見たいユーザーが多いのが特徴です。

5.ショップ

出典:Meta「Instagram、Instagramショップのタブ内で広告の提供を開始

ショッピングタグをつけた画像の投稿で、ユーザーを購入へと促せる機能です。アプリの画面下にあるショッピングバッグのアイコンを選択すると、ショッピング投稿が並んだショッピングの専用のタブが開きます。

配置をショップにした広告は、他のショッピング投稿と並んだ状態で表示されます。

ショッピングのタブに配信された広告を選択すると、商品の詳細のページに移り、価格などの商品の詳細や画像を確認できます。

Instagramの広告の種類

次にInstagramの広告の種類についてですが、以下の9つのラインナップがあります。

1.写真
2.動画
3.カルーセル
4.コレクション広告
5.ショッピング広告
6.アンケート広告
7.ブランドコンテンツ広告
8.複数の広告主による広告
9.AR広告

さまざまな種類の広告があり、それぞれ目的や印象が異なりますので、チェックしてみてください。

1.写真

出典:Meta「Facebook広告ガイド

フィードやストーリーズ、発見タブの全てで利用が可能な配信方法です。正方形と横型のどちらにも対応しており、一番シンプルでユーザーにも馴染みが深い方法です。

2.動画

出典:Meta「Facebook広告ガイド

フィード、ストーリーズ、発見タブ全ての配信で利用可能な方法です。横型正方形の発信で、120秒の動画の配信が可能で、動画で伝えることで、ユーザーに多くの情報を届けることができます。

3.カルーセル

出典:Meta「Facebook広告ガイド

フィードとストーリーズで、複数の写真と動画を表示させる方法です。フィードでは、テキスト付きで表示できます。

ユーザーに複数の写真や動画をスワイプさせ、深い商品理解を促すことが可能です。

4.コレクション広告

カタログ形式で表示させる方法です。アイキャッチ画像や動画の下に登録したカタログが表示され、カタログを選択すると詳細が表示されます。ショッピング機能を活用して、商品購入に繋げることも可能です。

5.ショッピング広告

出典:Meta「「リール」と「Instagramショップ」専用のタブをアプリ画面に追加

通常のショッピングタグをつけたショッピング投稿を配信する方法です。広告配信ができるのは、フィード投稿だけですので、注意しましょう。

コレクション投稿と同じく広告からECサイトに誘導し、商品の購入を促すことができます。

6.アンケート広告

ストーリーズ配信で、ユーザーに2択の質問ボタンを表示させる配信方法です。双方向のコミュニケーションを行い、エンゲージメントを上げて、購入に繋げることが可能です。

7.ブランドコンテンツ広告

企業が広告として、Instagram上のオーガニック投稿を配信する方法です。企業側のメリットとしては、クリエイターの質の高い広告を配信することができることであり、クリエイター側のメリットは、企業の広告を通じて広い認知を獲得することができることです。

8.複数の広告主による広告

ユーザーが広告に何らかの反応を示した時、似たブランドや製品に関する複数の広告主の広告を、カルーセル広告で配信する機能です。

こちらの広告は、Instagramフィードに表示されます。

表示される広告例としては、「フィットネスジム」の広告と一緒に、「ヨガマット」の広告があわせて表示されるイメージです。

この機能を扱うためには、広告の配置を「手動配置」か「Advantage+」を選んでおき、配置先にInstagramフィードをチェックしておきましょう。さらに、「フォーマット」を選ぶセクションで、「複数広告主の広告」のチェックボックスをオンに設定することで使用できます。

9.AR広告

Metasparkを使ってInstagramのARエフェクトを作成することができます。ユーザーが商品の試着を試したり、自宅のインテリア配置のシュミレーションなどを体験できる広告のイメージです。

AR広告の配置はInstagramフィードとストーリーズの2カ所で、「ブランドの認知度アップ」「リーチ」「トラフィック」「コンバージョン」のいずれかから配信する目的を選択することができます。

Instagramの課金方法と費用

Instagramの課金方法は4つあります。

課金方法詳細と単価
CPM(Cost per MIlle)インプレッション課金を指す。サービスや商品の認知度向上に向いている。1000回表示で約1000円から出稿。1リーチ0.5~1円が相場。
CPC(Cost per Click)広告のクリック回数で課金されるクリック方課金を指す。具体的に販売したいサービスや商品がある場合に有効。1クリック40~100円で出稿できる。(商品のジャンルによって変動あり)
CPV(Cost per view)動画に活用される広告方法を指す。広告動画が10秒以上再生or最後までユーザーが視聴した場合のみ課金される。1再生あたり4~7円。(商品のジャンルで変動あり)
CPI(Cost per Install)広告したアプリがインストールされた数によって課金される広告。実際にアプリがインストールされた場合のみ課金されるため、成果が分かりやすい。CPIは1インストール100~150円前後が相場。

Instagramはセルフサーブ方式を採用しており、予算を自社で設定できます。認知をスピーディに高めたい場合は、数十〜数百万円の予算が必要となります。

Instagram広告のターゲティング

次に、ターゲティング方法について解説します。Instagram広告のターゲティングの種類は、3つあります。

1.コアオーディエンス
2.カスタムオーディエンス
3.類似オーディエンス

自社のターゲット層に効果的に配信するには、どのターゲティングが良いのかを考えながら読み進めてみてください。

順番に解説していきます。

1.コアオーディエンス

位置情報やユーザーのデータ、興味関心などを条件として広告配信のターゲットを絞り込む方法です。コアオーディエンスから順番に設定すると、精度の高い配信が行うことができます。

さらに、コアオーディエンスの中でも、以下の2つに分かれます。

①ユーザー属性ターゲティング
②インタレストターゲティング

それぞれ解説していきます。

①ユーザー属性ターゲティング

登録情報を元に分類するターゲティング方法を指します。Facebookと連携して設定するので、Facebookに登録している情報を元にして、詳しい属性をターゲティングできます。

地域国や県、地域をキロ単位で設定できる。Facebookの登録情報やタグづけされた住所から絞り込みが行われる。選んだ地域を除外して配信もできる。
年齢13~65歳以上が設定可能。Facebookアカウントを持つユーザーのみ正確な年齢情報を知ることができる。絞った年齢と別の年齢のユーザーへの配信が行われる点は注意。
性別すべて/男性/女性が設定可能
属性学歴/ファイナンス/ライフイベント/子供がいる人/交際/仕事以上のカテゴリで設定可能

②インタレストターゲティング

興味関心スポーツ/アウトドアテクノロジービジネス/業界フィットネス・ウェルネスレジャー施設家族と交際関係食品/飲料品
行動Soccerその他のカテゴリデジタルアクティビティモバイルデバイスユーザーモバイルデバイスユーザー/デバイスの使用期間政治旅行海外駐在者消費者の分類記念日購入行動

2.カスタムオーディエンス

すでに獲得しているユーザーのリストをアップロードする方法を指します。ユーザーを絞って広告を配信したり、対象から外して配信することができます。

ターゲットを絞り込みすぎると、リーチできる数が少なくなるので注意が必要です。

3.類似オーディエンス

カスタムオーディエンスを元に、類似するユーザーをターゲティングする方法です。すでに獲得しているユーザーに似たユーザーへ広告を配信するため、獲得に繋がりやすく効果的です。

Instagram広告の出稿手順

ここからは、出稿する流れについて解説をします。Instagram広告の出稿手順は、以下の通りです。

1.Facebookページを作成し、ビジネスマネージャーアカウントを取得
2.Instagramアカウントをプロアカウントに変更してFacebookと紐付け
3.クリエイティブを作成
4.キャンペーンの作成
5.広告セットの設定
6.クリエイティブの入稿
7.出稿を開始

順番に解説していきます。

1.Facebookページを作成し、ビジネスマネージャアカウントを取得

Facebookの左側のメニューバーの「ページ」の作成をクリックし、アカウントを作成しましょう。

Instagram広告はアプリやFacebookページからも出稿が可能ですが、ビジネスマネージャーの中の「広告マネージャー」での出稿がもっとも簡単です。

広告アカウントを持っていない場合は、ビジネスマネージャーの画面から広告アカウントを作成してください。

2.Instagramアカウントをプロアカウントに変更してFacebookと紐付け

広告配信をしたいアカウントをプロアカウントに変更し、Facebookページとの紐付けをします。

①Instagramのプロフィール画面の右上のメニューで「設定」を開く
②メニューの中で、「アカウント」を選択
③アカウントメニューの一番下にある、「プロアカウントに切り替える」を選択
④アカウントのビジネスをカテゴリを選択
⑤ビジネスを選択
⑥連絡先情報を入力
⑦FacebookページとInstagramのアカウントをリンク
-a.「Facebookページを作成」を選択して、作成
-b.「プロフィール情報を入力」などの項目を入力

3.クリエイティブを作成

Instagram広告では、

・フィード
・ストーリーズ
・発見タブ
・リール
・ショップ

と、大きく分けて5つの場所に広告配信ができます。

ユーザーの広告の接触や傾向、利用できるフォーマットも異なるので、傾向を理解し最適な広告クリエイティブを準備する必要があります。

4.キャンペーンの作成

まずは左上の緑色の「+作成」をクリックし、キャンペーン目的を選択しましょう。キャンペーン目的は、広告配信をする目的を踏まえて選択してください。

5.広告セットの設定

・誰に
・どこで
・いつまで
・どの程度の予算をかけて

を設定します。

まずは予算を設定します。「1日の予算」と「通常予算」から設定が可能です。

次にオーディエンスの設定を行います。ターゲット層や自社の施策の目的からどのユーザーに広告を配信したいか考え、ターゲティングします。

次に配置の設定です。ここでは「手動配置」を選び、プラットフォームで「Instagram」を選択してください。詳細な配信面を設定可能です。同時にFacebookやMessengerなどにも広告を掲載できます。

広告マネージャーでは、設定した内容で、オーディエンス設定の広さと1日あたりの広告効果の見込みが表示されます。オーディエンスの設定時には、この表示の確認がおすすめです。

6.クリエイティブの入稿

実際に出稿する広告を入稿しましょう。写真や動画などのメディアと、広告とあわせて載せる説明文を入力してください。

入稿した広告は、画面の右側のプレビュー表示で確認できます。Instagramは、メディアの中に20%以上テキストを入れないのが好ましいです。

7.出稿を開始

画面の一番下の「広告を公開する」を選択すれば、出稿が完了します。下書きを保存して、後日に配信することも可能です。

Instagram広告で成果を出すために押さえておきたいポイント

①自社のペルソナに沿った正しいターゲット層にアプローチすること

Instagram広告は「興味・関心」で詳細にターゲティングを絞ることが可能な媒体です。つまり、自社ペルソナをしっかり洗い出し、同様のターゲティングを行うことで売上UPやCV増加の見込みがあると考えています。

②媒体推奨のクリエイティブルールに合わせて制作すること

クリエイティブのサイズは、1080×1080と1080×1920の2サイズを必ず用意することが大切です。フィードには正方形を使い、ストーリーズには縦長を使用し、適材適所のサイズでクリエイティブを配置することでCTRもより高まります。

まとめ

Instagram広告で重要となるのは、広告配信のターゲティングと目的を明確にすることです。どの投稿でどの広告を扱えば、目標に向けた運用方法として最適なのかを理解できるからです。

Instagram広告にはご紹介してきた通り、さまざまな種類の投稿方法と広告配信があるので、目的にあわせて色々な方法を試して、費用対効果の良い方法を見つけてみてください。

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