Twitter広告とは?費用、種類、出し方など基礎知識を徹底解説

Twitterは国内での月間の利用者数が4,500万人を上回り、幅広いユーザー層にアプローチできるSNSであることから、広告の場としても注目されています。

他のSNSに比べて高い二次拡散性があり、コストを抑えつつ、多くのユーザーにアプローチすることができます。

今回は、企業のマーケティングの担当者の方に向け、Twitter広告の特徴や種類、費用や配信方法について、解説していきます。Twitter広告の配信を検討されている方は、最後までご覧ください。

この記事でわかることは以下の通りです。
・Twitter広告の特徴
・Twitter広告の種類
・Twitter広告のターゲティング方法
・Twitter広告の費用
・Twitter広告の配信方法とステップ
・広告配信のコツ

目次

Twitter広告の特徴

Twitter広告には、広告のフォーマットや掲載場所が複数あります。テキストだけでなく、画像や動画などを使うことも可能で、配信方法の選択肢が豊富です。

また、広告費の最小金額は設定されていないため、低コストから始めることが可能です。リツイートやいいねなどのアクションによる拡散性の高さや、ターゲティングを細かく設定できることもTwitter広告ならではの特徴です。

Twitter広告の種類

まずは、配信前に以下5つの広告の種類の特徴を比較して、自社にあった最適な配信方法を選んでみましょう。

1.プロモ広告

まず1つ目はプロモ広告です。

「多くのユーザーに対してリーチしたい場合」や「既存のフォロワーからのエンゲージメントを増やしたい場合」に、広告主が通常のツイート形式で出稿する有料の広告です。通常のタイムラインに自然に流れるため、ユーザーに違和感なく表示されます。

通常のツイートと同様、いいねやリツイートなどの反応による拡散で、多くのユーザーに認知を広げることが可能です。

プロモ広告には、以下の5つの広告の形式があります。

1.画像広告

1枚の画像とテキストで、商品やブランドを表現します。

(出典:Twitter)

2.動画広告

15秒以内の動画とテキストで、動きでリアルに商品の魅力を伝えることができます。

(出典:Twitter)

3.カルーセル広告

複数の写真をスワイプ形式で表示し、商品やブランドのストーリーや複数の機能などを紹介できます。

(出典:Twitter)

4.モーメント広告

複数のツイートをまとめた「モーメント機能」で、140字では伝えることのできない魅力を表現できます。

(出典:Twitter)

5.テキスト広告

文字だけの投稿で、伝えたい内容を簡潔に伝えることができます。自然にタイムラインに載るので、ユーザーから受け入れられやすい広告です。

プロモ広告のデメリットは、他のツイートと同じように見えることで、深くリーチされないことです。興味を惹く言葉や特徴がない広告は、ユーザーに見てもらえません。

「一目で見て何を伝えたいのか分かる広告」の配信を意識しましょう。

2.フォロワー獲得広告

フォロワー獲得広告は、現在フォローしていないアカウントの中で、興味がありそうな利用者におすすめする機能です。フォロワー数キャンペーンの作成によって作られます。

利用者と関連のあるフォロワー獲得広告が表示され、「プロモーション」というラベルを付けた状態で、他のおすすめアカウントと区別できます。

エンゲージメントの高いフォロワーを獲得したい場合など、Twitter内外でメッセージを広めてくれそうなオーディエンス作りに適した方法です。

3.Twitterテイクオーバー

Twitterテイクオーバーには2つの方式があります。

1.タイムラインテイクオーバー
2.トレンドテイクオーバー/トレンドテイクオーバープラス

以下で解説します。

1.タイムラインテイクオーバー

1日の最初の広告として、一番上に表示させる方式です。幅広い認知を取れる1日単位の独占型の広告方式で、Twitter上で最も価値が高いインプレッションを獲得できます。新商品や新サービスのリリース前など、露出を最大限高めたい時に最適です。

2.トレンドテイクオーバー/トレンドテイクオーバープラス

トレンドと連動して広告を表示する方式です。トレンドテイクオーバープラスになると、クリエイティブの要素を加え、没入感を作り出します。トレンドと連動し、[話題を検索]タブでメッセージを表示します。

話題を検索タブの最上位に、広告を24時間独占的に掲載し、特定のトピックやイベントの認知度を高めることができます。

4.Twitter Amplify

Twitter Amplifyはオーディエンスの受容度が高い広告方式です。

すでにターゲットにしているオーディエンスが視聴している広告と、関連のあるものを連動させることができるからです。

この機能には、以下の2つの方式があります。

1.Amplifyプレロール
2.Amplifyスポンサーシップ

以下で順番に解説していきます。

1.Amplifyプレロール

Amplifyプレロールでは、Twitterが200を超える安全なパブリッシャーを選び、ネットワークで共有されるプレミアム動画コンテンツを自社と幅広くマッチングします。

パブリッシャーは15種類の標準コンテンツに分類されています。

様々な業種や業界向けの豊富なオプションがあります。自動車やコメディ、金融経済やスポーツ、ライフスタイル、ゲームなどです。

「両親」や「娯楽コンテンツ」など、ニッチなコンテンツとのマッチングを利用できるAmplifyプレロールプレミアムカテゴリーもあります。

パブリッシャーの会話の推進力によってTwitterが手作業で管理しており、Amplifyプレロールキャンペーンではすでに大きな成果が上げられています。

イベント前後の連携や、認知度向上やリーチのキャンペーンの際に使うのが最適です。

2.Amplfyスポンサーシップ

広告主が選んだプレミアムパブリッシャー1社と提携を結び、広告キャンペーン期間中はツイート単位で広告管理が可能です。

プレミアム動画コンテンツを連動させ、今起きていることと関連付け、ファン層に対し、広告が配信される仕組みを指します。

プレミアムパブリッシャーのコンテンツの視聴者は、他の利用者と比較し、1日あたりの利用時間が28%長く、1日にTwitterを複数回開く確率が2倍高いです。

新しい野球のスパイクに関するスポーツブランドの広告を、メジャーリーグのプレミアムパートナーのコンテンツの1つとペアリングできます。

5.Twitterライブ

動画コンテンツをリアルタイムで配信できる広告。新製品の発表会や企業のイベント、ファッションショーなどを動画で配信し、リアルな反応を見れます。

文章や動画だと一方通行になってしまうので、双方のコミュニケーションを取りながら反応を取りたい場合に最適です。

Twitter広告でできるターゲティング

次に、ターゲティングについて解説します。

ターゲティングには、以下の種類があります。

1.オーディエンスの特性

項目内容
地域ターゲティング国・地域・都市圏・都市・郵便番号
言語ターゲティングツイートやプロフィールで使用されている言語
端末ターゲティングスマホの端末・携帯会社・Wi-Fi接続の端末
年齢ターゲティング13~24歳や18-49歳などユーザーの年齢層
性別ターゲティング男性・女性・性別問わずユーザーの性別

例えば、大阪に住んでいる学生に向けて、オンライン学習塾の広告を出す場合、以下のようなターゲティングを設定します。

(例)
地域:大阪
言語:日本語
端末:iphone/Android
年齢:12~18歳(学生世代)、35~55歳(親の世代)
性別:特に指定なし

2.オーディエンスタイプ

項目内容
会話ターゲティング会話トピックを選択
イベントターゲティング各国で行われているイベントに興味を示すユーザー
ツイートエンゲージャーターゲティング過去の広告を閲覧したり反応したユーザー
キーワードターゲティング特定キーワードの検索やツイート
映画とテレビ番組のターゲティング特定の映画やテレビ番組への反応やツイート
興味関心ターゲティング特定のカテゴリーに興味を持つユーザー
フォロワーが似ているアカウントのターゲティングフォロワーと似た反応を示しているユーザー

先ほどのオンライン学習塾の例でいうと、

(例)
会話:受験、成績上げたい、苦手科目
ツイートエンゲージャー:他の教育系のサービス
テレビ番組:受験に関する授業の番組、教育番組
興味関心:大学受験、オープンキャンパス、高校受験、〇〇大学

3.既存のオーディエンス

項目内容
フォロワーターゲティング特定のアカウントのフォロワーと、興味関心が似ているアカウントにリーチできる仕組み。自身のアカウントの既存フォロワーも指定可能
カスタムオーディエンス各種データ共有機能を使って、特定のユーザーにアプローチできるものa.リストメールアドレスなど自社保有リストをアップロード。特定のアカウントにターゲティング。b.ウェブサイトアクティビティウェブサイトに最近アクセスした人をターゲティングc.アプリアクティビティ自社のアプリで特定のアクションを行ったアカウントのグループにリーチ。

Twitterで高い広告効果を得るためには、ターゲティングが重要です。自社のターゲット層や自社製品に興味や関心を持っているユーザーに絞って、適切なターゲティング設定を心がけましょう。

Twitter広告の費用

Twitter広告の費用は、課金方式や入札方式によって決まります。

課金方式

広告の課金方式と相場は以下の通りです。

課金方式相場
クリック課金1クリック:24~200円
インプレッション課金1000インプレッション:400~650円
フォロー課金1フォロー:40~100円
エンゲージメント課金1エンゲージメント:40-100円
再生数課金1再生:5-20円
アプリインストール/起動課金1インストール:100-250円

自社の予算に合わせて、最適な方式を選択してみて下さい。

入札方式

入札方式には、以下の3つの方式があります。

1.自動入札

費用対効果が高い設定に入札額が自動で最適化される方式。予算は決まっているが、入札額に迷っている場合に効果的です。

2.上限入札単価

支払いの体調となるアクション毎に、支払ってもいい上限金額を設定できる方式。入札額が決まっているが、成果をより細かくコントロールしたい場合に効果的です。

3.目標入札単価

「フォロワー」や、「ウェブサイトへの誘致またはコンバージョンを目的とする方式。1日あたりの平均額が目標値に近づくように調整されます。

入札額、成果、予算の平均どれを重視するかで入札方法を検討してみて下さい。

Twitter広告の配信方法

広告配信の方法は以下の3つです。

1.キャンペーン管理画面
2.クイックプロモート
3.オートプロモート

順に解説します。

1.キャンペーン管理画面からTwitter広告を配信する

Twitter広告のアカウントにログインをして、広告マネージャーの管理画面で作成する方法です。

達成したい目標に合わせて8つの目的の中から選択してください。予算やスケジュール、ターゲティングやクリエイティブを細かく設定することで、成果に繋がります。

こちらの方法が3つの中では、一番ベーシックな方法です。

2.クイックプロモートを利用してTwitter広告を配信する

1つ目の方法とは違い、管理画面にログインせずに、投稿したツイートをそのまま広告として配信できる機能です。

ツイートの下にある「プロモーション」のボタンをクリックし、目標やオーディエンス、日別予算、期間を設定するだけで配信を始められます。複雑な設定がいらないため、すぐに配信開始したい場合におすすめです。

3.オートプロモートを利用してTwitter広告を配信する

月額で一定額支払うことで、毎日最初の10件を広告として配信できるサービスです。配信設定や広告のクリエイティブを作る必要もなく、工数をかけずに簡単に広告配信できます。

オートプロモートは現在、新規利用ができず、一度契約をキャンセルすると再契約ができない仕組みになっているので、注意しましょう。

Twitter広告を配信するための5STEP

ここからは配信の手順について解説します。必要な手順は、以下の通りです。

STEP1.Twitter広告アカウントの作成
STEP2.クレジットカードの設定
STEP3.キャンペーンの作成
STEP4.広告グループの設定
STEP5.審査を受ける

順番に解説していきます。

STEP1.Twitter広告アカウントの作成

Twitterアカウントを作っていない場合は、まずTwitterのアカウントを作成してください。Twitterアカウントを持っている場合は、ログインした後に、広告アカウント作成の画面に移動して作成しましょう。

Twitter広告ポリシーに反している場合や、Twitterアカウントのプロフィールを完成させた2週間以内は、広告アカウントを作成することができないため、注意しましょう。

STEP2.クレジットカードの設定

Twitter広告の管理画面に入ると、キャンペーンの目的を設定する画面が表示されます。

表示された後、まずクレジットカードの設定を行ってください。

「ビジネス」「個人」のどちらかを選択し、会社名や住所、クレジットカード番号や名義など順番に入力しましょう。「クレジットカード情報を保存」を最後に選択すると、設定完了です。

STEP3.キャンペーンの作成

クレジットカードの設定の終了後、Twiter広告のキャンペーンを作成しましょう。「キャンペーンを作成」をクリックすると、以下のような表示がされます。

今回はアドバンスの方法を選択します。

キャンペーンの作成画面に移った後は、広告配信で達成したい目標に応じて目的を選択しましょう。何を成し遂げたいのかに合わせ、Twitterが最適な手段を提案してくれるので、初心者の方も安心して選択してください。

目的を選択後、「キャンペーン詳細を選択する画面」に移り、以下の項目を設定しましょう。

・キャンペーン名
・日別予算
・日別総予算
・配信開始日
・終了日
(総予算と終了日は任意入力)

日別予算は、1日に利用する上限の金額を指します。設定した金額を超えて請求されることはありません。

また、認知で総予算を設定し、上限金額を指定することも可能です。1日あたりの予算や合計の予算が決まっている場合は、設定しておくのがおすすめです。

STEP4.広告グループの設定

広告グループの設定のなかでも、さらにそれぞれ4つの項目について、細かく説明していきます。

① 予算と掲載期間の設定

まず、広告グループを作成し、総予算を任意で設定します。

広告グループの総予算は、広告グループで利用する上限金額を指定するものであり、設定しない場合はキャンペーンの総予算と日別予算が適用されます。

広告の掲載期間が事前に決まっている場合は、開始と終了日時を設定して下さい。

②ターゲティングの設定

ターゲティングに関しては、Twitterでできるターゲティングの部分で説明をしています。自社のターゲット層に合ったものを入力してください。

ターゲティングのコツに、「ORターゲティング」と「ANDターゲティング」があります。ORターゲティングは、条件を追加するほどオーディエンスが大きくなる方法を指します。それに対し、ANDターゲティングは、条件を追加するほどオーディエンスが小さくなる方法です。

この2つの方法を組み合わせて使うことが重要なので、様々なターゲティングを試してみて下さい。

③配置の設定

広告の配信先を「ホームタイムライン」「プロフィール」「検索結果」から選択してください。選択する配信先が多ければ多いほど、掲載の機会が増え、リーチを増やすことができます。

幅広いリーチを獲得したい場合は、「Twitterオーディエンスプラットフォーム」をオンにしてみましょう。Twitterと連携した外部のアプリやWEBサイトにも広告を配信することができます。

④クリエイティブの設定

最後はクリエイティブの作成です。新しい広告用のツイートだけではなく、過去に投稿したツイートを広告として利用可能です。

新しい広告のツイートを作成する場合は、表示された画面上で求められている入力内容を記入して下さい。添付したい画像や動画がある場合は、「メディアを選択」ボタンをクリックして添付してください。

既存のツイートを利用する場合は、「既存の広告を使う」ボタンを押して、配信してきたツイートを見ることができます。その中から広告で配信したいツイートを選択してください。

ツイートの作成が終了したら、「広告用」のチェックボックスにチェックが入っているかどうかを確認して、ツイートしましょう。

STEP5.審査を受ける

キャンペーンが開始される前に、

・広告アカウント
・広告用のツイート
・過去のTwitter使用実績
・プロフィール
・コンテンツ

などが、審査の対象となります。

承認が終了次第、すぐに広告が配信されます。

Twitter広告の運用で成果を出すための3つのポイント

①初めはターゲットを絞り込みすぎない

大きく初めて機械学習に任せるのが、ベストプラクティスです。

デモグラのみ、もしくはキーワード・フォロワー類似・興味関心を広めに取り、クリエイティブで自動ターゲティングすることを、Twitterは推奨しています。

また、関連KWやフォロワー類似を広めにとるターゲティングも効果的です。特にTwitterは興味関心の精度が高く、トレンドにもなりやすいです。

②ユーザーの興味を引くクリエイティブを作成する

Twitterはクリエイティブが命であるため、2週間に1回程度のペースでしっかりとPDCAを回すことがカギになります。下記を盛り込んで、勝ちパターンを発掘しましょう。

テキスト

クリエイティブの中でも1行目のテキストは、一番見られており、共感度の高い文章を作成する必要があります。

トンマナ

ターゲットに応じた口調やバナーを作成することで、より共感性を上げることができます。

アクションコピー

ツイートの中に、クリックを促すようなキーワードを必ず含ませてください。「詳しくはこちら」「詳細はこちらをクリック」など、見ている人に具体的にしてほしいことを書くとCTR向上に繋がります。

③最適化目標におくイベントを適切なものにしましょう

Twitter広告ではアルゴリズムを最適化させるため、1日最低20イベント程度が必要になります。最終イベントの一つ手前のイベントを最適化目標に設定することで、機会学習を促進させましょう。

まとめ

Twitterは、広告の方式や配信方法も様々で、予算をかける分だけ、様々な配信が可能です。

ターゲット層や配信方法は、企業の予算で違いが大きく出ます。低予算でも配信は始められるので、まずは小さくテストをするのがおすすめです。

自社に合ったやり方や配信方法を探し、より効率の良い配信を行うためにも、ターゲットをしっかり決めて、配信を継続していきましょう。

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