LINE広告とは?成功事例、仕組み、費用、設定方法を徹底解説
2023年1月時点で、およそ9500万人が登録しているメッセージアプリ「LINE」。登録者のうち約86%が毎日利用しているLINE内に配信できる「LINE広告」は、幅広い属性の利用者に対してアプローチできる優秀な広告です。
LINE広告にはさまざまな配信方法や設定が搭載されているため、狙った属性のユーザーに対して、多角的に広告配信が可能です。
本記事では、LINE広告の仕組みや運用事例、費用や設定方法について解説していきます。LINE広告を活用検討中のマーケティング担当者は必読の内容です。ぜひ、最後までご覧ください。
この記事で分かる内容
・LINE広告の特徴
・LINE広告を導入するメリット
・LINE広告の費用
・LINE広告で結果が出せる業種について
・LINE広告配信時のポイント
LINE広告とは
LINE広告は、広告出稿後に配信効果を計測しながら、オーディエンス、入札価格、クリエイティブなどを調整して、運用改善を行える運用型広告です。
細かな調整を重ねることで、広告配信効果を最大化したり、狙った属性のユーザーへ的確に広告を配信でき、売上増加や集客アップなどに繋げられます。また、LINE NEWSやLINE漫画など、LINEのサービス各種への広告配信も可能です。
LINE広告の種類と特徴
LINE広告を配信するにあたって、「LINE Ads Platform」というサービスを利用することでLINE NEWSやタイムライン、LINE BLOG、LINE漫画といったLINE内のあらゆるコンテンツに広告を配信できるようになります。
2023年6月時点で、以下の13サービスにLINE広告の配信が可能です。
・LINEウォレット
・LINE漫画
・LINEポイント
・LINE BLOG
・LINEチラシ
・LINEクーポン
・LINEマイカード
・LINEショッピング
・LINE広告ネットワーク
・LINE内のホーム画面
・LINE Monary
・LINEレシート
・LINEオープンチャット
これら13個のLINEサービスはどれも異なる特徴やさまざまな属性のユーザーに利用されています。
LINE広告はユーザーの性別や年齢などを分類し、広告を届けたいユーザーへ的確にターゲティングした広告配信が可能です。
また、商品やサービスを1度でも購入したことがあるユーザーや、広告商品に興味があるユーザーを顧客管理して、再度ターゲティングして広告表示可能です。ターゲティング精度も高いため、広告配信のコスパも抜群です。
老若男女問わず、さまざまな属性にここまでアプローチできる媒体といえば、LINEの他に比較できるものがありません。有効に活用すれば認知・獲得ともに効果の高い配信が可能となります。
LINE広告の費用
続いて、LINE広告の費用面について解説します。LINE広告の大きな特徴は、最低出稿価格が設定されていない点です。極端な例だと、100円からでも広告配信が可能です。
LINE広告の広告費は、大きく分けて「課金方式」と「入金方式」の配信設定があります。それぞれより細かく説明します。
課金方式
課金方式は「クリック課金」「インプレッション(CPM)課金」、「友達追加」の3つに分類されます。
「クリック課金」は、ユーザーが広告をクリックするごとに課金され、「インプレッション(CPM)課金」は、広告が1000回表示されると課金される形式です。「友達追加」は名前の通り、友達が追加されるごとに課金されます。
クリック課金は、広告表示されただけではお金がかからないため、コンバージョンを重要視している場合におすすめの形式です。クリック単価の相場は¥40〜¥150ほどです。
とにかく多くのユーザーに広告を見てもらいたい場合は、インプレッション課金をおすすめします。インプレッション課金の相場は1,000回表示ごとに¥400〜¥1,000ほどです。
「友達追加」の形式は、広告内容に興味がある人が友達追加してくれる度に広告費が追加されていくため、費用対効果はもっとも良い形式です。友達追加1件あたり、約¥100〜¥400ほどが相場と言えます。
入金方式
入札方式には「自動入札」と「手動入札」の2種類があります。自動入札は、配信する広告についてLINE側が適切な入札価格を自動で設定してくれます。
広告が表示される度に入札価格も変動し、工数がかからないのがポイントです。自動入札に設定する場合、予算内で最大の効果を発揮するため、最低でも40件ほどのデータがあるとより精度が高まります。
一方手動入札は、運用者自身が価格を設定して、こまめな価格の微調整が必要となります。工数もかかってしまうため、広告運用社は自動入札に設定するのをおすすめします。
広告配信の初心者も配信に慣れている方も、まずは「自動入札」を選んで適切な時間や価格の設定を把握し、運用していくことが成果を出す第一歩だと思います。
LINE広告で結果が出せる業種について
続いて、LINE広告で結果や成果が出せる業種や業態と、結果が出しづらい業種・業態について解説します。
LINE広告はBtoC向けの商品は結果が出やすく、比較的安価な商材の方が購入されやすい傾向があります。ユーザーからすると、パッと広告を見たときに、価格が安い方が購入ハードルが低くなるからです。
また、LINE広告を閲覧するユーザーの属性が幅広いため、専門的な商品よりも幅広く一般受けする商材やサービスを配信した方が、購買率のアップやエンゲージメント率の向上が見込めます。一般ウケする商品の具体例としては、コンタクトレンズや化粧品、脱毛サロンのサービスなどがあります。
ここで注意する必要があるポイントは、LINE広告に配信不可な商品やサービスがあるということです。
種類はさまざまありますが、例えば宗教関連やギャンブル、タバコなどをはじめ、ネット関連のビジネスはもちろん、募金、寄付、クラウドファンディングなどもNGです。お伝えしていることについて、詳しくは「LINE広告審査ガイドライン」に細かく記載されているので、チェックしてみてください。
また、実際にLINE広告の公式サイトの事例紹介ページには、あらゆる業界や業種の事例が紹介されています。公式サイトの実例を見て分かる通り、LINE広告に配信されている業種や業態は多岐に渡ります。広告配信検討中の業種について、近しい事例も確認してから配信されることをおすすめします。
広告配信が不可なジャンル規定はあるものの、特にBtoCの商材であれば、エンゲージメント率の上昇が見込めます。
LINE広告で失敗しがちな落とし穴
LINE広告を配信する上で、マーケティング担当者がよく失敗しがちな落とし穴をご紹介します。
LINE広告の表示機能には、「非表示」ボタンが存在します。ユーザーが配信されている広告を見て不快に感じた場合、非表示ボタンを押すと広告を非表示にできます。そのため、あまりにも頻繁に同じ広告を配信しすぎると、ユーザーにしつこいと思われて非表示ボタンを押されてしまう可能性もあります。
広告のデザインなども、ユーザーにとって不快に感じられないように工夫する必要があります。常にユーザーファーストを心がけて広告配信するようにしましょう。
LINE広告で効果を出すための4つのコツ
LINE広告を配信するうえでユーザーファーストを心がけるのはもちろん、狙った効果を適切に発揮させるために、以下のポイントを念頭に置いて設定してみてください。
1.タイトルにこだわる
LINE広告を配信する際、タイトル設定に徹底的にこだわってみましょう。ユーザーがまず目にするのは広告デザインとタイトルです。
タイトルを見て、次のアクションに惹きつけられるかどうかが肝心です。LINE広告を配信したいユーザーのニーズを汲み取って、悩みを解消するようなタイトルを付けることを意識しましょう。
2.広くターゲティング設定をし、後々範囲を絞る
LINE広告の配信効果を最大限高めるには、ターゲティング設定のさじ加減が重要です。
ユーザーの性別や年齢はもちろん、どこに住んでいるか、どんなことに興味関心があるかなどの属性をきちんと設定することが、広告効果を高めるために必須です。
ですが、配信当初からターゲットを狭めすぎるとアプローチできる母数が少なくなり、機械学習ができにくいため、最初は広めの範囲にターゲットを設定し、後から結果をもとにターゲットを絞っていくようにしてみましょう。
3.クリエイティブのサイズ展開を豊富にする
様々なクリエイティブサイズを利用することで、配信露出を効果的に増やすことができます。
静止画のサイズ
1200 x 628px
1080 x 1080px
600 x 400px(画像小)
「Squre」や「Card」といった基本的なサイズを入れておけば問題ないですが、過去の経験から「画像(小)」を追加することで表示回数を増やすことができました。
さらに表示回数を獲得したい場合は、複数のクリエイティブサイズを配信することをおすすめします。
4.LINE広告ネットワークへの配信を外す
(出典:LINE for Business)
LINE広告の配信面は通常のLINE広告に加えて、デフォルトだとLINE広告ネットワークへの配信もされています。LINE広告の効果が改善されない場合、質の高いLINE広告のみの配置面に絞るため、LINE広告ネットワークの配信にチェックを外すのがおすすめです。
LINE広告の特徴と強みを理解して事業を拡大させよう
LINE広告の特徴や導入するメリット、配信時のポイントについて解説してきました。
サービスのユーザー数が多く、ユーザー層が幅広いLINEへの広告配信効果を高めるためにも、タイトル付けやターゲティング設定などを工夫してみましょう。
本記事を参考に、ぜひLINE広告の配信を検討してみてください。
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