Googleリスティング広告の始め方、費用、成果が出るコツは?

Googleの検索結果画面に掲載される「Googleリスティング広告」は、商品やサービスに関心のあるターゲットへ効果的に配信ができるので、他のWeb広告と比較して、費用対効果を高めやすいという傾向があります。

本記事では、Googleリスティングの始め方や予算、成果が出るコツ、どのように運用すべきかを解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。

この記事を読んでわかる内容
・Google広告の特徴
・Google広告の出稿ステップ
・Googleのリスティング広告の運用のコツ

目次

Googleのリスティング広告の特徴とは

「Googleリスティング広告」は、キーワードを設定すると、ユーザーが検索したキーワードに連動して広告を表示することができます。広告がクリックされた時点で費用が発生するPPC広告の一種です。

Google広告の掲載場所は、上の画像のような位置に表示されます。たとえば、転職について調べてみると、CMで見かけるような大手企業が、上位に出てきます。

こういったリスティング広告であれば、運用を始めた日からでも、狙ったキーワードやオーディエンスに配信ができるので、いち早く自社の商品やサービスを届けたい場合におすすめです。

そんなGoogleリスティング広告の特徴について、もう少し詳しく解説していきます。

特徴1.オークション制がある

Googleリスティング広告の出稿は、オークション制を採用しています。「出稿キーワード」と、1クリックに対する「支払い可能な上限額」を設定することができます。

オークションでの入札金額を高くすればするほど、ページの上部など目立つ場所に広告を載せることが可能です。

ただ、上限額を高くすれば良いというわけではありません。広告の内容がユーザーのニーズに合っているかどうかも評価の対象となります。金額ももちろん大事ですが、その広告がユーザーに刺さるものなのかを、しっかり見極めましょう。

特徴2.クリックの課金制度がある

Googleリスティング広告には、クリック数で広告の費用が決まる制度があります。1日単位や上限金額の設定ができるので、一定のクリック数や上限金額に達した場合には、広告の配信を停止できます。

Google広告の出稿プロセス

ここまでGoogle広告の特徴について説明をしてきました。ここからは広告の出稿の流れについて説明していきます。流れは以下の通りです。

a.アカウントの作成
b.キャンペーンの作成
c.予算の設定
d.広告オプションの入力
e.広告グループの設定/キーワードの設定
f.広告の作成
g.入稿/広告審査

順に解説をしていきます。

a.アカウントの作成

まずはじめに、Googleアカウントの作成を行いましょう。Google広告の公式HPの、「今すぐ開始」のボタンを押すと、必要な項目を入力する画面が表示されます。

フォームの指示に従い、入力してください。アカウントを登録する時に、メールアドレスとサイトのURLが必要になるので注意しましょう。

b.キャンペーンの作成

アカウントの作成が完了すると、キャンペーンの作成画面に移ります。その後、必要項目を入力してください。キャンペーン設定は後で変更できるので、必要最低限の情報を入力しましょう。

キャンペーンの作成目的を選択すると、目的にあった広告の種類を自動で提案してくれるので、初心者でも簡単に使用できます。

キャンペーンで達成したい目標を選ぶことにより、その目標達成に役立つ機能が表示されます。

キャンペーンタイプでは、広告の掲載先や利用できる設定を決めます。リスティング広告を配信するので「検索」を選択し、「続行」のボタンをクリックしてください。

d.予算の設定

次は予算と入札単価の設定です。

予算の項目には、1日あたりの平均の費用を入力します。支払い情報の欄には、必要項目を入力してください。

この際、クレジットカードがマストですので、ご注意ください。

入札単価は、広告キャンペーンに置いて重点を置きたいものを選択し、その指標に応じて単価の設定を行います。「コンバージョン」「コンバージョン数」「クリック数」「インプレッションシェア」の項目から選びましょう。

e.広告オプションの入力

広告表示オプションは、広告文の他に追加のテキストやリンク・電話番号などを表示できる機能を指します。

興味を惹きつけるようなコピーやアプリへの誘導、商品の詳細情報を設定できると、クリック率も上がりやすくなります。

f.広告グループの設定/キーワード選定

次に、広告グループの設定をします。

まず

・標準
・動的広告

以上の2つから、設定します。

標準を選択すると、指定したキーワードに基づき配信されます。

動的広告を選択すると、指定したサイトの内容と関連性の高いキーワードをGoogleが抽出し、自動で広告の文章を作成してくれるだけでなく、配信まで行ってくれます。

動的広告のメリットは、キーワードの選定や登録・広告文を代わりに行ってくれるため、運用する人の業務量を減らしながら広告を配信できる点です。デメリットは、正しくない日本語のまま配信される場合があることです。

g.広告の作成

広告が設定できたら、次は検索結果画面に表示される広告を作成していきます。

入力する主な項目は、以下の通りです。

・最終ページURL:広告をクリックした結果、ユーザーが遷移するページ
・広告見出し:広告のタイトルにあたる部分。30文字まで入力可能
・説明文:見出し下に表示されるテキスト

自社の強みやコンセプト、競合などを意識し、ユーザーが思わずクリックしたくなるような文章作成を心がけましょう。

h.入稿・広告審査

入稿が完了すると、媒体側から広告の内容に関する審査が入ります。Google広告は、1営業日以内という早さで広告の審査が完了し、問題なく審査が通れば、配信が始まります。

Googleのリスティング広告を始めるために必要な予算

Googleリスティング広告は、出稿額が決まっておらず、予算によって自由に設定をすることができます。

まずは無理のない小さな金額でスタートし、自社でどんな広告を配信するといいのか、どんな広告が反応が悪いのか、など様々なABテストをしてみましょう。

Googleのリスティング広告の運用で抑えるべきコツ

ここからは、Googleリスティング広告の運用で抑えるべきコツをご紹介します。

1.対象外キーワードの選定

対象外キーワードの設定は検索広告の運用にあたって重要なポイントです。

まず、対象外キーワードとは、その名の通り「ユーザーの検索に対して、広告を表示させないように設定するキーワード」のことです。

これを設定する場面は大きく2つあります。

①設定しているキーワードにおいて、サイトの内容や商品とは関係のない検索語句に対して、広告の配信が出ている場合。
②設定しているキーワードにおいて、パフォーマンスが悪い(CPAが高い等)検索語句に対して、広告の配信が出ている場合。

上記のような場合に、対象外キーワードを設定することで、商品のイメージ毀損やユーザーの無駄クリックを防ぐことが可能になります。

キャンペーンや広告グループに対して、1つずつ対象外キーワードを設定することも可能ですが、管理しやすくするために対象外キーワードリストを使って、キーワードをグルーピングすることをおすすめします。

対象外キーワードリスト例:
・競合他社:競合他社を含む語句に対して配信しないようにするため(あえて配信する場合もあります)
・無関係:無関係のキーワードを含む語句に対して配信しないようにするため
・パフォーマンス悪化:パフォーマンスの悪い検索語句に対して配信しないようにするため

2.広告表示オプションの活用

広告表示オプションとは、広告の構成要素(タイトル、説明文、表示URL、最終リンク先URLなど)以外の付加情報を、検索広告の下部に表示できる機能です。

広告の構成要素ではカバーできない情報や、特定ページへのリンク、電話発信リンクなどを追加することができます。広告表示オプションには様々な種類があるため、なるべく多くの広告表示オプションを設定することを推奨します。

広告表示オプションを多く設定することで、広告文だけでは記載できない情報をユーザーに届けることができます。また、広告の占有面積が大きくなるため、ユーザーの目に留まりやすくなるなどの効果もあり、クリック率が上昇する傾向があります。

Google広告表示オプション例
・サイトリンク表示オプション
・コールアウト表示オプション
・構造化スニペット表示オプション
・価格表示オプション
・画像表示オプション
・電話番号表示オプション
・プロモーション表示オプション
・住所表示オプション
・アプリリンク表示オプション
・リードフォーム表示オプション
・販売者評価表示オプション
・アフィリエイト住所表示オプション

3.DSAの使用

DSAはDynamic Search Adsの略で、「動的検索広告」と呼ばれ、設定したURLに対して自動的に関連するタイトルが生成され配信されるという仕組みです。

DSAのメリットは大きく2つあります。

①運用工数の削減

通常検索広告では、キーワード・タイトル・説明文を設定する必要がありますが、DSAでは自動的にタイトルが生成され、キーワード設定も不要のため、運用工数を大きく削減することが可能です。

また関連性の高い見出しが自動生成されることで、クリック率の向上も期待できます。EC業界や不動産業界等では商品数が膨大なため、このDSAを活用していることが多いです。

②新しい検索語句の発掘

通常の検索広告では設定したキーワードに対して広告が配信されますが、DSAでは設定したURLに関連のある検索語句に配信されるため、「今まで配信していなかったがパフォーマンスの高い」検索語句を発掘することが可能になります。

4.自動入札の設定

自動入札とは、目標に応じて入札単価を自動で調整、設定する機能のことです。自動入札戦略には多くの種類があるため、目的に応じて使い分けをする必要があります。

自動入札戦略例

クリック数の最大化

予算内でクリック数を最大化できるように入札単価が自動的に調整されます。そのため、「サイトアクセスを増やす」という目的に最適です。

目標コンバージョン単価(CPA)

指定した目標コンバージョン単価でコンバージョンを最大限に獲得できるように入札単価が自動的に設定されます。「目標コンバージョン単価を維持しながら配信したい」という目的に最適です。

目標広告費用対効果

指定した目標広告費用対効果でコンバージョン値を最大化できるように、入札単価が自動的に調整されます。「目標広告費用対効果(ROAS)を達成したい」という目的に最適です。商品の値段が異なるEC業界で使用されることが多いです。

Googleリスティング広告の運用はどのようにすべき?

そもそも「継続的に広告運用するためのリソースを把握しておきたい」と考える運用者もいるのではないでしょうか。

Google広告を運用する上では、

1.インハウス
2.広告代理店に任せる

上記の2種類のマンパワーが必要です。

1.インハウス

そもそもインハウスとは、社内業務を外部に委託せず、自社のスタッフでおこなうことをいいます。また、研修などを外部の施設や講座を利用せずに、自社だけで全て賄うこともインハウスと呼びます。

自社で運用する最大のメリットとしては、自社商品に対しての知識や理解がある状態で運用を行えるので、齟齬なく、スピード感のある運用が可能だということです。

2.広告代理店に任せる

広告代理店に任せるメリットとしては、広告のプロが運用してくれるため、自社での教育コストをかけずに、運用をすることができる点です。短期間で結果を出したい時や自社に予算がある時にある程度の金額を出せる場合に有効な手段です。

広告にかける予算や、自社の人材に余裕があるのかどうかなど、自社のリソースと照らし合わせながら、どうするかを決めるのがおすすめです。

まとめ

自社に興味や関心があるターゲットに向けて届けられるだけではなく、少額でも始められるGoogle広告。ターゲティングがしっかりできている上に、より刺さる広告を作成することができれば、広告の順位もあげていける上に、運用開始数日で多くのユーザーに配信できる可能性も。

まずは、少額で始めてテストを繰り返しながら、どんな広告が良いのかを探ってみるのがおすすめです。ぜひ、活用を検討されてみてはいかがでしょうか。

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