KARTE Datahubとは?KARTEを最大限有効活用するコツ
今回ご紹介するのは、webサイトやアプリを運営している企業様にとって、ユーザー行動の分析・可視化を実現させるCXプラットフォームである「KARTE(カルテ)」。
業界トップクラスのKARTEオフィシャルパートナーである弊社SORAMICHIには、KARTE認定資格保持者が数十名在籍しています。
数多くのお客様にご支援してきたKARTE運用施策のなかでも、特にご好評を頂いているのが、Looker Studioを利用したKARTEのイベントデータの可視化です。
本記事では、KARTE導入を検討しているご担当者様に向けて、「KARTE Datahub」の概要やLooker Studioと接続してレポートを作成する方法、さらにSORAMICHIによるKARTE導入サポート事例もご紹介していきます。
KARTE Datahubとは?
外部サービスとの柔軟な連携を実現する高い拡張性は、KARTEが持つ強みです。
KARTEのデータを深掘りし、仮説の検証まで行うなど、KARTEを最大限有効活用していくために必須のオプション機能と言えるのが「KARTE Datahub」。
KARTEでは、「KARTE Datahub」を使うことにより、内部だけではなく、外部のデータも簡単に連携することができます。
連携可能なツールには、BIツールやCRMだけではなく、LINEやネイティブアプリのプッシュ機能など、クロスチャネルやオペレーションにまで及びます。
このように「KARTE Datahub」は、蓄積された膨大なデータを、SQLの利用によって、自由度の高い分析や加工へとつなげていける機能です。
KARTEってそもそも何?何のためのツール?といった内容は過去記事でも掲載しておりますので、是非ご覧ください。
Datahub Direct Linkとは?
「Datahub Direct Link」は、KARTEの開発ベンダーである株式会社プレイドとGoogleの戦略的パートナーシップの一環として、Datahubに加わった機能です。
具体的な活用方法は、膨大なデータをリアルタイムかつ高速に解析していく「Google Big Query(以下、Big Query)」を、さらにパワフルな活用へとレベルアップさせること。
この項目では、「Datahub Direct Link」でBig Queryと連携することのメリットを見てみましょう。
- 専門的なスキルがなくても高度なデータ分析と活用ができる
- 業務プロセスを自動化・効率化できる
- ビッグデータのリアルタイムな探索・可視化ができる
もう少し詳しく解説していきますので、ぜひ自社で活用するイメージを膨らませてみてください。
専門的なスキルがなくても高度なデータ分析と活用ができる
「高性能なデータ活用のツールを導入したけど、運用方法が分からず、導入して終わっている」というのは、意外と多くある悩みです。Datahub Direct Linkで分析を行うのに、専門的なスキルは必要ありません。
100種類以上の分析手法が提供されているナレッジデータベース「クエリコレクション」があり、ビジュアル化まで簡単に行えます。
誰でも簡単に、膨大なデータを扱いながら、重要なインサイトを効果的に抽出していけるようになります。
業務プロセスを自動化・効率化できる
「毎日決まった時間に集計を取りたい」「特定のクエリ実行後に別のクエリを実行したい」など、業務プロセスに複雑な処理を取り入れたい場合にも、Datahub Direct Linkは活躍します。
高度なジョブ管理システムが搭載されており、複雑なジョブフローやジョブ実行の制御など、さまざまな業務プロセスの自動化と効率化を実現。
業務にかかる負担や工程の削減だけではなく、人的ミスも防げる機能です。
ビッグデータのリアルタイムな探索・可視化ができる
優れた操作性も、Datahub Direct Linkが持つ特徴のひとつ。
フィルターを利用したデータ探索、グラフ作成による可視化など、使い慣れている表計算ソフトのように使えるのは大きな魅力ですよね。
データの量や場所を意識せずに使えるため、常にスピードを落とさず、リアルタイムなデータに基づいたアクションへとつなげていけるでしょう。
Datahub Direct Linkの活用方法を紹介
お伝えしたメリットを見て分かるとおり、Datahub Direct Linkは、自社で契約するBig QueryのデータをDatahubの管理画面上に、ユーザーインターフェースレベルでの統合までを実現する機能です。
※本機能は2024年2月12日現在、β版として提供されています。
STEP①Big Queryと接続する
- KARTE Datahub Direct LinkからBig Queryを直接参照する
- Big QueryからKARTE Datahub Direct Linkを直接参照する
上記どちらの連携も可能なため、より効率的な方を選択肢して利用します。
今回は「Looker Studioから直接参照したい」という目的を前提に、Big Queryにデータを集約することで、Looker Studioから直接参照できる構成を例としてご紹介しましょう。
Big Queryから直接KARTEのデータセットを参照するために、KARTEのデータセットに対して、各Googleアカウントからの参照権限を付与する必要があります。
すべてのメニューからDatahubを選択します。
Datahub内のデータセットより、3点リーダーをクリックします。
データセットの共有設定という設定項目が出てきますので、連携したいデータセットに対して、権限を付与します。
Big Queryから参照し、Big Query上で整形する想定であれば、閲覧権限で問題ありません。これで、KARTE側の準備は完了しました。
今回は、KARTEの標準データセット内のKarte_event_*というテーブルに対してクエリを実行し、KARTEの接客データ等をLooker Studioで効果的に可視化します。
STEP②Looker Studioと接続してレポートを作成
まずは、Big Query側でクエリを作成します。クエリ作成後は、テーブル化するかビューにするか選択できます。
テーブル化する場合、スケジュール化が可能であり、実行回数が少ない場合や特定の日時での実行が必要な場合に適しています。一方、ビューを利用するとリアルタイムの分析が得意で、柔軟なデータ処理が可能です。
※Big Queryにはマテリアライズドビューという差分実行のビュー機能もありますが、本件では割愛します。別の機会にこの違いについてもご紹介します。
ビューにすべてをまとめてしまうと、クエリの実行量が急増し、予期せぬ課金が発生する可能性がありますので、ご注意ください。
karte_event_usというデータセットにいくつかテーブルを作成しました。
このテーブルはスケジュールで実行されるため、Looker Studioからこのテーブルを参照し、レポートを作成します。
※KARTE Datahubではkarte_eventでテーブル名を指定しても実体となるテーブル名が異なるため、クエリが実行されません。
詳細はこちらをご覧ください。
データソースの追加にあるBig Queryという項目を追加します。
Big Queryをクリックすると、プロジェクトの選択画面が出てきますので、今回データソースとして追加したいテーブルを選択します。
以上で、Looker Studioへのデータソースの追加が完了しました。
これにより、追加したデータソースを利用して、Looker Studioでのレポート作成が可能です。KARTEのイベントデータをLooker Studioを使用して効果的にレポート化しましょう。
SORAMICHIによるKARTEの導入サポート事例
最後に、弊社SORAMICHIによるKARTEの導入サポート事例をご紹介します。
TBS NEWS DIGアプリのKARTE導入
TBSをキー局とするJNN28局を統合し、徹底した取材と国内最速レベルの防災情報を伝えている「TBS NEWS DIG Powerd by JNN(以下TBS NEWS DIG)」。
報道と防災という特性上、ユーザー一人ひとりに届けるべき情報が異なります。必要な情報をいち早く届けるために、TBS NEWS DIGが新たに採用したプロダクトがKARTEでした。
以下で、どのようにKARTEシリーズを活用しているかをまとめていきます。
●KARTE for App
TBS NEWS DIGアプリ版において、ユーザーのリアルタイム解析・パーソナライズ接客などで活用。
●KARTE Datahub
KARTE内外で解析データの統合
●KARTE Craft
KARTE解析データをもとに、新たなアプリや機能を開発するために導入。一例として、『news23』と連携しているユーザー参加型のアンケート機能「みんなの声」を実装。アンケート回答の接客はKARTE for Appが担い、それに対するリアルタイム集計をKARTE Craftが行っている。
SORAMICHIはInnovative CX Partnerを受賞
弊社SORAMICHIは、TBS NEWS DIGアプリのKARTE導入実績を高く評価され、株式会社プレイドが提供するKARTEパートナー企業を対象とした「KARTE Partner Award 2024」においてInnovative CX Partnerを受賞しました。
本アワードは、CX・DX・EXに取り組むKARTE活用企業のチャレンジを表彰するもの。弊社が受賞したInnovative CX Partnerは、「最も革新的なKARTE活用事例を創出したパートナー」を基準として選ばれています。
KARTE導入のご相談はSORAMICHIへ!
KARTEにはユーザーの貴重な行動データが眠っています。
KARTEの機能だけでなく、他サービスと連携することは、ユーザー行動を可視化しやすくするための重要な手段と言えます。
是非、KARTEのユーザー行動データを活用していきましょう。
KARTEのユーザー行動分析でお困りの方は、是非SORAMICHIにご相談いただければ幸いです。
KARTEの導入・運用サポート以外にも、SORAMICHIではデジタルエージェンシー・テックカンパニーとしての幅広い知見と経験をもとに、様々なコンサルティングを行っています。どうぞお気軽にご相談ください。
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SORAMICHIは数十名のKARTE認定資格保持者が在籍する、業界トップクラスのKARTEのOfficial Partnerです。